Leo in Napoli Bay | レオくんとナポリ湾
ナポリの曲「ロ・グアッラチーノ」から
17世紀作者不明
17世紀作者不明
イントロダクション なぜこの物語?
古いナポリのカンツォーネ「ロ・グアッラチーノ」が日本向けに物語として語られます。 17世紀に作られた作者不明の曲でナポリ湾に住んでいる2匹の魚のラブストーリーを語ります。 日本の子供たちにこの物語を紹介できる事は大変うれしく思います。なぜならこの物語と学校でもうすでに子供たちが習っている曲(オー・ソレ・ミオ、帰れソレントへ、サンタ・ルチア、フニクリ・フニクラ)をミックスして伝えることでこの曲の発祥の地ナポリについてもっと理解を深めて頂くことができるからです。 そしてこれらの曲がスピード感のある良いリズムの会話が繰広げられるコンテンポラリーなスタイルの物語として語られ、物語の主人公たちは彼ら独自の性格を持つぴったりな役割を演じます。 この物語の結論はありません。エンディングはオープンエンディングで締めくくることによって、読者に判断を委ねます。エピソード2ではヒーローたちが第2の冒険を体験する事でしょう。 これは一般の人々が、この物語を大きなイラストのパネル展示を見る事ができる広いスペースでのエキシビション(水族館、デパート、イタリアンフェアetc)としてまたは劇場 |
(ナレーターの朗読、オーケストラのナポリタンソングの演奏)のフォーマットとして考えられました。
このエンターテイメントと教育的なプログラムのプロダクションは子供から大人まで皆さんが楽しめるものです。
このエンターテイメントと教育的なプログラムのプロダクションは子供から大人まで皆さんが楽しめるものです。
主人公たち
レオくん レオくんはこの物語の主人公。レオくんはロマンティックな魚でガールフレンド募集中。アドベンチャーが大好きで勇敢な魚。体は小さいが怖いものなし。チロくんは親友だが時々一緒にいるのが耐えられなくなってしまう。 チロくん チロくんはレオくんの親友。チロくんはタコなのに海の中にいるのがイヤで、別な生き物になりたいと考えている。レオくんの面倒をいつもみているが、レオくんにはうるさがられていつも怒られている。 ティナちゃん ティナちゃんはギターを弾いて歌うのが好き。レオくんから恋されている。ソレント出身、ナポリで夏休みを楽しんでいる。しかし恋には興味がないと彼女自身は言っている。 ヴァヴィア 海の深いところに住んでいる魔女魚。彼女は他の魚のすべての事について何でも知っている。レオくんもティナちゃんのハートをつかむために彼女に相談をもちかける。 アガタちゃん アガタちゃんはおしゃべりな貝。岩にはりついて、見た全ての事をみんなにおしゃべりしている。時々これが危険なことに。 ドン・ミミ マフィアまぐろ。危険な魚。ティナちゃんの元カレでレオくんのライバル。力づくで何でも手に入れる。レオくんと対決するのだが… フニクリとフニクラ 不器用なウツボの二人組。ヴァヴィアのガードマンたち。 |
|
物語
レオくんはガールフレンド募集中。卵から同じ日に孵った他の魚たちにはみんなガールフレンドがいるのに、彼だけ見つからない。彼の友達のチロくんはレオくんと遊びたいのに、レオくんは一人でいたいから、彼を追い払う。その時美しい歌声が聞こえてくる。その声の持ち主こそがティナちゃん。レオくんはチロくんに「あれは誰?」と尋ねるが、チロくんは「忘れた方がいいよ。だって、彼女はドン・ミミの元カノだもん。」と答える。 でもレオくんは頑固です。彼女と絶対デートしたいと思いました。チロくんはレオくんに海の深い底に住んでいる魔女ヴァヴィアに助けをお願いするように提案する。 そしてこの2人の友達同士は無謀な旅へと旅立つことに。あとちょっとで辿り着きそうなときにヴァヴィアのガードマンのフニクリとフニクラに邪魔される。ヴァヴィアの家は古い沈没船です。 チロくんがトリックを使ってフニクリとフニクラの気を散らしている間に、レオくんはヴァヴィアに話しを聞いてもらう。彼女はレオくんの手助けを約束した後ティナちゃんの所へ行き、レオくんとのデートの約束をとりつける。 しかしおしゃべりな貝アガタはこれを全部聞いた後、ドン・ミミの所へ行き全てを話す。ドン・ミミはこれを聞いて激怒し、家にある武器全部(ナイフ、ピストル、大砲、爆弾、刀etc)を持ち出し、小さな魚レオくんと対決するために広場に向かう。しかしレオくんは彼の前でも恐れることはなかった。ほどなくするとドン・ミミの友達と、ヴァヴィアに連れられてきたレオくんのサポーターたちとの間でけんかが始まる。 チロくんは怖くなって隠れてしまうが、レオくんはドン・ミミと対決する気が満々です。しかしティナちゃんはレオくんをこの場から連れ出し、大きな貝の中に2人で隠れて守ってもらいます。 そして… |
作者ジジ・デッリーコ
1968年、イタリア・アヴェルサ市に生まれる。 カンツォーネ・ナポレターナのスペシャリストとして、1986年から1995年までの間に彼のリサイタル「トレド」は20以上の国の250ヶ所以上の都市にて合計700回以上開催。これまでに6枚のCDをリリースし3万枚を売上げる。 2007年には世界中でカンツォーネ・ナポレターナの普及と保護に寄与した活動が認められ、アヴェルサ市より名誉あるドメニコ・チマローザ賞を受賞。 ピエトロ・ガルガーノ教授が出版したカンツォーネ・ナポレターナの百科事典に、存命する音楽家としては稀なことだが、全1ページを割いてシニョール・ジジの事が掲載されている。 RAI国営放送は、彼の日本語ヴァージョン「帰れソレントへ」をカンツォーネ・ナポレターナのベスト・ワールド・ヴァージョンの一つとして、ディーン・マーティン、 フランク・シナトラ、エルヴィス・プレスリーのものと共にアーカイブに加えている。 現在は、京都外国語大学にてイタリアン・カルチャーの教鞭をとる傍ら、作家、音楽家、プロデューサー、日本における海外イベント・コンサルタントとして幅広く活躍し続けている。このイベントでは、ジジがコメディア・デラルテの典型的ナポリのキャラクター「召使のプルチネッラ」になってステージに登場します。 |